新築住宅購入お役立ちコラム

「フラット35S」とは？知っておきたい基礎知識【海老名市・綾瀬市・厚木市・伊勢原市・座間市・大和市・相模原市・藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・寒川町一戸建てコラム】

神奈川県にお住いの皆さま、神奈川県央エリア（海老名市・綾瀬市・厚木市・伊勢原市・座間市・大和市・相模原市）および湘南エリア（藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・寒川町）で新築住宅・分譲住宅をご検討中の皆さまへ。

夢のマイホーム、特に新築一戸建ての購入は、人生で最も大きな買い物の一つです。
理想の住まいを手に入れるためには、物件選びはもちろん、資金計画も非常に重要になります。

「住宅ローン」と聞くと、その種類の多さに頭を悩ませる方も少なくありません。
特に、将来の金利変動を気にせず、安心して返済計画を立てたいと考える方にとって、全期間固定金利の「フラット35」は魅力的な選択肢です。

しかし、フラット35には、さらに金利が優遇される「フラット35S」という特別なプランがあることをご存じでしょうか？
この制度は、単にお得になるだけでなく、ご家族の未来の暮らしを守る、質の高い新築住宅を選ぶための重要な指標にもなります。

この記事では、海老名市をはじめとする神奈川県央・湘南エリアで一戸建ての購入を検討されている皆さまに向けて、フラット35Sの仕組みやメリットを解説します。これから分譲住宅の購入を考えている方も、ぜひ参考にしてください。

フラット35Sとは？住宅の性能が高いほど金利が優遇される仕組みを解説

まず、フラット35Sの前に、基本的なフラット35の仕組みをおさらいしましょう。
フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する、全期間固定金利の住宅ローンです。
最大のメリットは、借り入れから完済まで金利が変わらないため、将来の金利上昇リスクを気にせず、安心して長期的な返済計画を立てられる点です。

フラット35Sは、このフラット35をさらに進化させた制度です。
具体的には、住宅の省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性といった「質の高い住宅」を建てる場合に、当初の金利が一定期間引き下げられるという仕組みです。

この制度は、単に「金利が安くなる」というだけでなく、国が定める厳しい基準をクリアした、高性能な新築住宅を選ぶことへのインセンティブとなっています。
例えば、海老名市で新築戸建てをお探しの場合、同じ金額の物件でも、フラット35Sの対象となる住宅を選ぶことで、将来の安心と経済的なメリットがあるのです。

金利の優遇期間は、住宅の性能レベルに応じて付与されるポイント数により、金利引き下げ幅が決定します。

・ZEH
　借入金利から年0.75%が当初5年間引き下げられます。
特に高い性能（ZEH水準など）を持つ住宅が対象です。

・金利Aプラン
　借入金利から年0.5%が当初5年間引き下げられます。
高い性能（長期優良住宅など）を持つ住宅が対象です。

・金利Bプラン
　借入金利から年0.25%が当初5年間引き下げられます。
一定の省エネルギー性や耐震性を満たす住宅が対象です。

また、子育て世帯や若年夫婦世帯には、住宅ローン金利の引き下げポイントが付与される仕組みがあります。
子育て世帯には、18歳未満の子どもの人数に応じてポイントが加算されます。

金利が引き下げられることによって、総返済額が大きく変わります。
例えば、3000万円の住宅ローンを金利Aプランで借り入れた場合、当初10年間の総返済額は、優遇がない場合に比べて数十万円から100万円以上も少なくなる可能性があります。

フラット35Sの4つのメリット｜高品質な新築住宅を選ぶ理由

フラット35Sを利用する最大のメリットは、何と言っても「高品質な新築住宅を、よりお得に購入できる」ことです。
神奈川県で分譲住宅をお探しの方に知ってほしい、4つのメリットをご紹介します。

●経済的な負担を軽減できる
当初の金利優遇により、月々の返済額が抑えられ、家計にゆとりが生まれます。
特に住宅購入初期は、引越し費用や家具家電の購入など、何かと出費がかさみがちです。
この時期の経済的負担が軽減されることは、大きな安心につながります。

●将来の光熱費を削減できる
フラット35Sの対象となる住宅は、高い省エネ性能を備えているため、冷暖房効率が良く、電気代やガス代などの光熱費を大幅に抑えられます。
これは住宅ローン返済と合わせて、長期的に家計の負担が軽減します。

●安心・安全な暮らしを手に入れられる
高い耐震性や耐久性を持つ住宅は、地震や台風などの自然災害に強く、ご家族の安全を守ります。
特に海老名市など、神奈川県央・湘南エリアで新築戸建てを検討する際、地震対策は重要です。
また、バリアフリー設計の住宅は、将来の生活変化にも対応しやすく、長く快適に住み続けられます。

●資産価値を維持しやすい
フラット35Sの技術基準をクリアした住宅は、国が認めた「質の高い住宅」として、将来にわたって資産価値が下がりにくい傾向にあります。
これは、分譲住宅の購入が単なる消費ではなく、長期的な資産形成にもつながることを意味します。

これらのメリットを総合的に考えると、フラット35Sは「今」だけでなく「未来」の暮らしまで見据えた、賢い選択だと言えるでしょう。

フラット35Sを利用する上での注意点とデメリット

多くのメリットがある一方で、フラット35Sを利用する際にはいくつかの注意点も存在します。

●物件が限られる
フラット35Sの対象となるのは、住宅金融支援機構が定める特定の技術基準を満たした住宅に限られます。
そのため、希望する新築住宅や分譲住宅が必ずしも対象になるとは限りません。
神奈川県の一戸建てを扱う不動産会社や工務店に、フラット35Sの利用が可能か事前に確認することが重要です。

●通常よりコストがかかる場合がある
高い性能基準を満たすためには、通常の住宅よりも建築コストがやや高くなる場合があります。
ただし、これは将来の光熱費削減や資産価値維持、そして何よりも安心・安全な暮らしというリターンを考えれば、十分に見合う投資と言えるでしょう。

●手続きに時間がかかる
フラット35Sの審査には、物件の性能を証明する書類（適合証明書）の取得が必要です。
これは、通常の住宅ローンよりも手続きに時間がかかる要因となるため、余裕を持ったスケジュールで計画を進める必要があります。
特に、新築戸建ての完成・引き渡し時期が迫っている場合は、早めの相談が不可欠です。